浮雲亭物語 お仕事ドラマCDの“真打”登場!!

東京の噺家には昇進制度があり、入門し「見習い」を経て、「前座」、「二つ目」、「真打」と 昇進していく仕組みになっています。 一般的に真打で一人前と言われています。
※上方(西)にはありません。

監修:桂 平治

  • 真打〜しんうち〜
  • 二つ目〜ふたつめ〜
  • 前座〜ぜんざ〜
  • 見習い〜みならい〜
  • 見習い
  • 前座
  • 二つ目
  • 真打

真打〜しんうち〜

真打インタビュー
小雲
  • 小雲
  • 「雲蔵兄(あに)さん、お時間よろしいですか?」
  • 雲蔵
  • 「真打について聞きたいんだろ」
  • 小雲
  • 「さっすが兄さん、話が早いですね」
  • 雲蔵
  • 「ったく、お前ってヤツは相変わらず調子いいよな。まず一般的に真打になるには、協会の幹部と寄席の席亭(せきてい)※に認めてもらわなきゃいけないんだ」
  • 小雲
  • 「そうなんですね。難しそうだ・・・・・・」
  • 雲蔵
  • 「晴れて認めてもらえたら、真打披露興行といってお披露目会のようなものを行う。そこで師匠たちから口上(こうじょう)※をもらえるんだが、やっぱり感慨深かったし、身が引き締まる思いだったな」
  • 小雲
  • 「想像しただけで緊張する。師匠からの口上・・・・・・。僕ら弟子衆の夢でもありますね」
  • 雲蔵
  • 「あと、なんと言っても大きいのは寄席で主任になれることだな。責任も重大だが、やりがいも大きいぞ」
  • 小雲
  • 「見習いの僕にとっては果てしなく遠い目標ですが、頑張りますっ!」
  • 雲蔵
  • 「真打になれたからといってもまだまだ修行の身だよ。そういった意味じゃオレも小雲も同じだ」
  • 小雲
  • 「そんな! 滅相もない! でも、真打が噺家のスタートラインとも言いますもんね」
  • 雲蔵
  • 「あぁ。そう・・・ 
  • 雲楽
  • 「こらぁ小雲〜! 真打についてはおいらに聞けよぉ」 
  • 小雲
  • 「すみませんー。雲楽兄さ〜ん」
  • 雲蔵
  • 「やれやれ・・・・・・」
雲蔵
雲楽
真打一口メモ
  • 寄席定席の中で真打披露興行を行う
  • 師匠から口上がもらえる
  • 弟子を持つことが許される
  • 寄席で主任になれる(芸人仲間の符牒(ふちょう)※では「トリ」とも呼ばれる)
※席亭(せきてい)
・・・寄席の亭主
※口上(こうじょう)
・・・真打昇進の際の師匠からのお祝いの挨拶
※符牒(ふちょう)
・・・芸人仲間同士の隠語
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二つ目

二つ目インタビュー
小雲
  • 小雲
  • 「くもじ兄さん! 突然ですが、二つ目について教えていただけませんか?」
  • くもじ
  • 「いいよ。なんといっても前座から二つ目に昇進した時は嬉しかったね。前座時代は本当に大変だったから・・・・・・」
  • 小雲
  • 「J太郎兄さんは毎日大変そうですもんね」
  • くもじ
  • 「そうだね。具体的に変わったことといえば、羽織や袴が着られるようになったことと、自分の出囃子(でばやし)※が持てるようになったことだね」
  • 小雲
  • 「羨ましいです」
  • くもじ
  • 「それに、初めて番組※に自分の名前が載った時も嬉しかったよ。ただね、前座の時は、寄席で小遣いやご祝儀の収入があったけれど、二つ目になると毎日楽屋に行かないから経済的には大変な面もあるね」
  • 小雲
  • 「なるほど。だから兄さんはテレビに出たりもしているんですね。
    でも、噺家として修行に集中できる環境になったともいえますね」
  • くもじ
  • 「うん。でも両立するのはなかなか大変だよ。修行しながら、地域寄席に出たり、テレビやラジオに自分で営業をかけて出演させてもらったりするからね」
  • 小雲
  • 「なるほど〜」
  • くもじ
  • 「全ては落語のためさ。たくさん高座に上がって、もっと落語が上手くなりたいよね。百回の稽古より一回の本番のほうが力になるから」
  • 小雲
  • 「まさに落語中毒ですね(笑)。頭が下がります」
くもじ
二つ目一口メモ
  • 羽織、袴を着られる
  • 自分だけの出囃子を持てる
  • 勉強会と呼ばれる発表の場がある
  • TVやラジオなどでの営業ができる
※出囃子(でばやし)
・・・落語家・色物などの寄席芸人が舞台へ上がる際に演奏される音楽 (演出上の都合により、劇中では、J太郎と小雲も出囃子を持っていますが、実際は二つ目以上しか許されません)
※番組
・・・寄席での順番を書き出したプログラム
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前座

前座インタビュー
小雲
  • 小雲
  • 「・・・・・・」
  • J太郎
  • 「・・・・・・」
  • 小雲
  • 「兄さん、生きてますか・・・・・・?」
  • J太郎
  • 「うん・・・・・・。ギリギリね・・・・・・」
  • 小雲
  • 「お疲れのところ悪いんですが、前座の厳しさをお聞きしたくて」
  • J太郎
  • 「見てのとおり、大変な毎日さ。
    まぁ落語ラブなボクには毎日が勉強になって丁度いいけどね!」
  • 小雲
  • 「寄席ではいつも何をしているんですか」
  • J太郎
  • 「毎日が戦場だよ。お茶だしから始まり、師匠の着替えの手伝い、めくり※の交換、高座返し※、出囃子や開場の際の太鼓叩き、根多帳(ねたちょう)※をつけるのも大事だね。とにかく目が回るほど大忙しだよ」
  • 小雲
  • 「前座の方がいないと寄席が回らないといってもおかしくありませんね」
  • J太郎
  • 「大変だけど、前座として一席披露※することもあるから楽しみもあるよ。それに師匠方に噺の稽古をつけてもらうことも多いから充実しているよ」
  • 小雲
  • 「僕も早く前座になりたいですっ!!」
J太郎
特別企画!J太郎兄さんの一日

噺家の世界で一番厳しい期間と言われる前座時代。ここでJ太郎兄さんの一日をお見せしちゃいます!!

J太郎兄さんの一日グラフ
  • 8:00
    起床
    朝の準備※J太郎は住み込みなので、通勤時間はなし
  • 8:30
    朝食の準備、掃除
  • 9:00
    太鼓、噺の稽古
  • 9:30
    寄席に出発
  • 10:00
    開演準備
    楽屋に入り開演準備(掃除、めくりの確認、お茶だし、受付に入る日も)
  • 12:00
    開演
    一番太鼓(12:00)、二番太鼓(12:25)を叩く、開演と同時に前座として一席披露、高座返し、根多帳の記入、出囃子の太鼓叩き、お茶だし、師匠の着替えの手伝い
  • 16:30
    午前の部終了
  • 17:00
    午後の部開始
    基本的な仕事は午前と同じ
  • 21:00
    閉演
    追い出し太鼓を叩く、楽屋の後片付け
  • 22:00
    帰宅
    稽古、師匠・女将さんのお世話、翌日の準備、風呂
  • 24:00
    就寝
前座一口メモ
  • 家事などの下働き
  • 雑用
  • 寄席での仕事
    (受付、お茶汲み、師匠方の着物の管理、高座返し、根多帳の記入、めくりの交換、太鼓の叩き、前座として一席披露)
※めくり
・・・出演順に綴じられた紙製の札
※高座返し
・・・座布団を返したり、舞台の整理
※根多帳
・・・その日高座に上がった噺家が、何の落語をやったのかを書き込み、噺がかぶらないようにするための帳面
※前座として一席
・・・前座噺(口慣らしや口捌きを兼ねた基礎的な短いネタ)の披露(芸人仲間の符牒では開口一番とも呼ばれる
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見習い

見習いインタビュー
小雲
  • 小雲
  • 「兄さんたちからは貴重な話が聞けたな〜。残すは見習いだから僕がお教えします。コホン」
  • 雲の輔
  • 「小雲、どうしたの? 独り言? しかも大きな声で」
  • 小雲
  • 「兄さん!! 実はかくかくしかじか・・・・・・」
  • 雲の輔
  • 「そうなんだ。だったらオレがインタビュアーになってあげるよ」
  • 小雲
  • 「本当ですか! お願いします」
  • 雲の輔
  • 「オッケー。見習いかぁ・・・・・・。懐かしいなぁ。師匠はすぐに弟子にしてくれた?」
  • 小雲
  • 「いえ、大変でした。何度お願いしても、ダメだ! の一点張りで。でも、諦めないでそれこそ師匠のストーカーのように付きまとって何回もお願いしたら、ようやく許可をいただけました」
  • 雲の輔
  • 「噺家の世界ってやっぱり世間とは隔離されて厳しいものだからね。生半可な気持ちじゃ続けられないし、師匠も見極めていたんだと思うよ。それからは順調かい?」
  • 小雲
  • 「見習いとして入門させてもらってからは、師匠やおかみさんの身の回りのお世話やお茶をだしたり、着物のたたみ方、寄席などでの基本的な礼儀やルールなどを教えていただいてます」
  • 雲の輔
  • 「まぁ誰もがとおる道だからね。前座になったらもっと忙しい毎日が待ってるよ(笑)」
  • 小雲
  • 「はい! 頑張ります!」
雲の輔
見習い一口メモ
  • 家事などの下働き
  • 雑用
  • 噺家としての礼儀や作法を学ぶ
参考文献:
落語のひみつ
  • 真打〜しんうち〜
  • 二つ目〜ふたつめ〜
  • 前座〜ぜんざ〜
  • 見習い〜みならい〜
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